白糸滝と音止めの滝・・・・ 地図へ


白糸の滝・・・
朝霧高原の一画、富士の雪解け水を大量に湧出する井の頭の水源から約10キロ下流にある滝です。数ある日本の滝の中でこれほど幅広く大きな滝はとても珍しいです。

滝の元となる川はそれほど大きなものではなく、 本滝の横にカーテンのように広がる滝は、高さ二十メートル幅はなんと、百メートルもあり、富士山の噴火で出来た地中の溶岩の層を流れ通ってきた水が、その岩の隙間から流れ落ちてるというもので、これも他ではあまり見る事がないとても珍しいものです。

木々が生い茂った岩の間から落ちる水の様子は、とても不思議で新鮮な感じがします。広く大きな水のカーテンが、光りながらサラサラと爽やかな音を立て落ちるのです。
柔らかく光る水が絹の糸のようにも見えます。広く大きく豪快、それでいて繊細、そんな両面を見せくれる、白糸滝の名に相応しいとても美しい滝です。

駐車場から石の階段を降り滝壷まで行くと、水の落ちる勢いで吹き上がった風が、冷たい富士の雪解け水に冷やされ そこは水しぶき舞う超大型の天然クーラーになってます。夏の 暑い日、水の流れ落ちる音そして肌に優しい自然の冷風 それはもう最高に気持ちがいいです。

また滝の上の展望台からは、大きな富士が滝を見下ろすように堂々とした姿を見せてくれます。そして岩にはみ出すように生えるもみじや楓などの植物が、いつのまにか季節を変え、若葉の緑や秋の紅葉など滝と富士の絶妙な色合い見せ、滝の音と共に一時も止まることなく自然のハーモニーを魅せ続けてくれます。

音止めの滝

白糸の滝とは対照的で 幅の狭い樋のような岩場から一気に落ちる単一の滝で、台地を挟んで白糸の滝と並んでます。落差は白糸の滝よりは少し高めで、水量も負けないくらい豊富です。そして大量の水が一気に落ちる豪快さは ゴーッと地響きのする音と共に ストレスも嫌なことも何もかもを吹き飛ばしてくれます。

この滝の大きな音は、その昔曽我兄弟が父の仇を討つための密談をしてた時、あまりの音のうるささに思わず”黙れ”と言ったところ、滝の音が一瞬止まったという言い伝えがあり、それで音止めの滝となったそうです。


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